中性脂肪って何?皮下脂肪、内臓脂肪とはどう違うの?脂肪3兄弟の解説と知識

中性脂肪とは

健康診断の後、「中性脂肪値を下げたほうが良いですね」と医師から注意を受け、悩まれる方は多いのではないでしょうか。

敵を効率よく排除するためにはまず知る事が大切です。
このページでは、中性脂肪とは何か、内臓脂肪や皮下脂肪との違いは何なのか?なぜ食生活改善でないと下がらないのか?といった疑問にお答えしていこうと思います。

こんにちは!イマークSの口コミ体験記管理人の中山です。

私はお医者さんに「中性脂肪をケアするために運動や食生活を改善した方が良い」と言われた過去があります。
だからこその今もあるわけですが、あれこれ実践してみたものの、続かずにやはり元の生活習慣に戻ってしまったという経験をしてきました。

また、時には頑張りすぎが仇となって、「食べ過ぎ」「飲み過ぎ」をしてしまうこともあり、かえって不健康となってしまったこともあります。

こうした失敗の理由は、自分の戦っている「中性脂肪」「内臓脂肪」「皮下脂肪」のことを知らなかったから。当時は、知っていなかったから、先が見えず、辛い道のりになっていることに気づいていませんでした。

そこで、今回は、まずは「中性脂肪・皮下脂肪・内臓脂肪の違い」を明らかにするとともに、それらを「下げる・減らす方法」についても記載しています。少し長くなりますが、「中性脂肪について正しく知りたい」「できれば下げたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

脂肪3兄弟!中性脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪!

中性脂肪とは

「中性脂肪」という言葉は知っていても、いったい中性脂肪とはどんな存在なのでしょうか?

これについては、中性脂肪は「人間のエネルギーとなる物質」だと言われることもありますし、「皮下脂肪や内臓脂肪が中性脂肪」と言われることもあります。しかし、正しくは「大辞林」での表現の通りです。

加水分解するとグリセリン1分子と脂肪酸1~3分子を生じる脂質。動物では脂肪組織として皮下や臓器の表面などに存在し、植物では主として種子に蓄積する。引用元webllio辞書-三省堂 大辞林-中性脂肪

つまり、「中性脂肪=血液中を流れる脂肪」であり、「中性脂肪=内臓脂肪や皮下脂肪の材料」です。血中の中性脂肪値が高くなれば、血液検査で中性脂肪値が高くなります。蓄えきれないものは内臓脂肪や皮下脂肪となって、体に蓄積していきます。

ですので、ある意味では「中性脂肪=皮下脂肪=内臓脂肪」とも言えるのです。

しかし、であるなら、なぜ呼び方がそれぞれ違うのでしょうか。正しい中性脂肪の知識を持つためにも「中性脂肪」と「皮下脂肪と内臓脂肪との違い」について詳しく見ていきましょう。

正式名称はグリセリン脂肪酸エステル

実は食品中の脂肪の90%が「脂肪酸」で出来ています。脂肪酸は脂質の材料であり、中性脂肪はそんな脂肪酸の1種である「グリセリン脂肪酸エステル」のこととなります。

グリセリン脂肪酸エステルには「モノグリセリド」「ジグリセリド」「トリグリセリド」の3種類がありますが、血液中に含まれる中性脂肪の90%以上はトリグリセリドのため、中性脂肪=トリグリセリドと呼ばれることもあります。

健康診断の結果に「中性脂肪(TG)」という項目を見たことはありませんか?この中性脂肪(TG)のTGというのがトリグリセリドの略称となります。

自然界に存在する脂肪が中性脂肪

普段聞きなれない言葉ばかりで、なかなか馴染めないですよね。もっと簡単に、中性脂肪を一言で表すなら「動植物界すべてに存在する脂質」となります。

おや?と思った方もいらっしゃるかと思います。そう、植物にも中性脂肪は含まれているのです。

皆さん、小学生の頃、植物の種の発芽実験って経験されましたか?でんぷんをエネルギーとして植物は発芽する、と習ったかと思います。

実は植物の種子に含まれる脂肪の多くは中性脂肪であり、発芽の際にでんぷんと一緒にエネルギーへと変換され使用されているのです。植物と同じように人間の体内でも、中性脂肪は本来は私達が体を動かす時に使うエネルギーとして活躍しています。

つまり、中性脂肪は、人間も植物にもある脂肪分の総称でもあり、私たちが脂肪や脂質と呼んでいるものは、基本的に中性脂肪でもあるということです。

中性脂肪と皮下脂肪、内臓脂肪の違い

では、ここからはより詳しく、中性脂肪と皮下脂肪、内臓脂肪の違いについて説明していきます。どれも脂肪である事には変わりないのですが、なぜ呼び方が違うのでしょう。

実はこれらの脂肪には構造的な差はなく、呼び方を変えて呼ばれているのは「性質の違い」と「付着する場所の違い」があるからなんです。人間が自分たちが分かりやすいように区別して呼んでいるという事ですね。

皮下脂肪はつまめるお肉のこと

皮下脂肪

皮下脂肪は文字通り「皮膚のすぐ内側」につく「つまめるお肉」です。お腹や下半身につきやすいといった特徴があります。

皮下脂肪には体のエネルギーを貯蔵するための役割もあるため、内臓脂肪と違い代謝が悪く、一度ついたらなかなか落ちないのも特徴です。なかなか引き出す事の出来ない定期預金のようなものだと思っていただければと思います。

内臓脂肪はつまめないお肉のこと

内臓脂肪

目に見える皮下脂肪と異なり、外見には分かりにくい「つまめないお肉」それが内臓脂肪です。こちらも文字通り「内臓周りにある」脂肪となります。

目に見えないため、多いのか少ないのか確認がしづらいのですが、現在では内臓脂肪レベルを計れる体組成計があり、成人男性で10前後、成人女性で7前後が標準的と言われています。(正確には年代によって多少平均値が異なります。)

内臓脂肪は代謝が良く、溜めやすく出しやすい、いわば普通預金のような存在と考えると分かりやすいかと思います。

また、本来脂肪が蓄積しない「肝臓」に、脂肪がたまってしまった状態(肝細胞の30%以上)を「脂肪肝」と呼ぶこともあります。

「皮下脂肪」「内臓脂肪」の全ての元は中性脂肪

では、中性脂肪はこれらの脂肪に対してどのような立ち位置にあるのでしょうか。

例えば1日で使用する以上のカロリーを毎日毎日摂取していた場合どうなるでしょうか。当然、太りますよね。

脂肪分の多い食事をした場合、まず血中脂肪(血液中の中性脂肪)が増えます。その後、エネルギー源として使用されるのですが、消費しきれなかったものが体内に蓄積され、ぷよぷよした皮下脂肪や内臓脂肪となってしまうのです。

ここまで読んでい方は気付かれたかと思いますが、つまり体内の中性脂肪が多いから、消費しきれず皮下脂肪や内臓脂肪となるのです。

運動で代謝をあげて、皮下脂肪や内臓脂肪を燃焼させていくことももちろん大事です。ですが、そもそもの原因となっている中性脂肪の事も考えていかないと根本的な解決にはならないのです。

中性脂肪値を下げつつ、皮下脂肪・内臓脂肪も減らすには?

ではどうしたら中性脂肪値を下げつつ、皮下脂肪・内臓脂肪を減らすことができるのでしょうか。ここからは皆さんが最も気になっている「脂肪を減らし」「数値を下げる」方法について紹介していきます。

  1. 食事の改善
  2. 運動不足の解消
  3. 血液をサラサラにする

食事の改善

健康診断の前日に脂質の多い食事をすると、びっくりするような数値が出てしまう事があるように、食事は中性脂肪値に大きな影響を与えます。そして、中性脂肪値が高い人のほとんどが、食事に対して何らかの問題を抱えているとも言われています。

ですので、今一度、自分の普段の食生活を振り返ってみましょう。

特に「自炊せず3食外食である」「インスタント製品を食べる事が多い」「いつもお腹いっぱいまで食べてしまう」という人は少しその食生活を見直しただけで見違えるほど改善される可能性があります。

自炊をするように心がける、TVを見ながらなどのながら食べを止め、よく噛んで食べる、などほんの少しの努力で次の健康診断が怖いどころか楽しみになるかもしれません。

運動不足の解消も大切!

脂肪を燃やす

食事で血中に増えてしまった中性脂肪を燃やしたり、すでについてしまった「皮下脂肪」「内臓脂肪」を燃やすために一番効率が良いのが「運動」です。

運動をすることで、血液中の中性脂肪・皮下脂肪・内臓脂肪がエネルギーとして使われるからです。

しかし、正しい運動をしなくては無意味となる可能性もあります。また急に激しい運動を始めると体がついていけず、他の部分で支障が出てきてしまうかもしれません。

ですので、まずは

  • 1日30分以上の有酸素運動を
  • 汗をかくレベルで(中程度の負荷で)

行ってみましょう。

血液をサラサラにしよう

血液についても忘れてはいけません。中性脂肪が多いという事は血中の脂肪が多いという事です。つまり、血液がドロドロである可能性が高いのです。

ですので、血液をサラサラにする事も中性脂肪を減らしていく事と同じようにとても大切な事です。

そのための方法には、「DHA・EPAの摂取」「ナットウキナーゼ」「おさかなすきやね」などの方法がありますが、これについてはまた違う記事で詳しく紹介していきます。

さいごに

中性脂肪・内臓脂肪・皮下脂肪を減らすこと、これは実はとてもシンプルな表現が出来ます。「生活習慣の改善」です。

「食生活」を見直して、日常に「適度な運動」を取り入れる。中身はとても様々な方法があり多種多様ではありますが、根本はこの2つだけなのです。

そして、大切なのは、小さなことでも、今の自分に出来る事から始めることです。小さなことでもいいですので、今日から頑張ることを決めてみてはいかがでしょうか?

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